この記事では、「落胆」と「絶念」の違いを分かりやすく説明していきます。
「落胆」とは?
「期待や希望がかなわず、がっかりして気力を失うこと」という意味があります。
例えば、「試験に落ちて落胆した」や「相手の反応に落胆する」などのように使用されます。
落胆は、「気持ちが落ち込む」という意味の「落」と「心」という意味の「胆」から成り立っている言葉です。
つまり、「心が落ちる」という状態を表しているのです。
「絶念」とは?
「もうどうにもならないと思って、あきらめること」という意味があります。
例えば、「救いの手がなく、絶念する」や「絶望に陥って絶念する」などのように使用されます。
絶念は、「断ち切る」という意味の「絶」と「思いや考え」という意味の「念」から成り立っている言葉です。
つまり、「思いを断つ」という状態を表しているのです。
「落胆」と「絶念」の違い
「落胆」と「絶念」の違いを、分かりやすく解説します。
「落胆」と「絶念」の違いとして、前者はまだ希望が残っていますが、後者は希望がなくなっているという点が挙げられます。
また、前者は感情的ながっかり感を強調するのに対し、後者は行動的なあきらめを強調するというニュアンスの違いもあります。
「落胆」の例文
・『予約していたレストランが満席だったことに、彼女は落胆の色を隠せなかった』
・『チームは惜しくも敗れ、落胆の表情でグラウンドを去ることにした』
「絶念」の例文
・『救助隊が来ないことを悟り、彼らは絶念に打ちひしがれた』
・『彼は病気が完治しないと知って、絶念した』
まとめ
「落胆」と「絶念」は似たような意味を持つ言葉ですが、ニュアンスが異なります。
「落胆」は期待や希望がかなわず、がっかりして気力を失うことを表します。
「絶念」はもうどうにもならないと思って、あきらめることを表します。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるようにしましょう。
