わらび餅の原料として使う粉には「わらび粉」と「本わらび粉」があります。
どちらを使ってもわらび餅を作れますが2つの粉は何が違うのでしょうか。
今回は、「わらび粉」と「本わらび粉」の違いを解説します。
「わらび粉」とは?
「わらび粉」とは、「わらび餅を作るのに使うでんぷんの粉末」です。
「わらび粉」の使い方
植物に含まれるでんぷんを集めて粉にしたものを指します。
一般的にはわらび餅の原料として製造されたものに使われる名称で、でんぷんの元となる植物の種類は問いません。
同じ成分であってもわらび餅用に作られていないものは「片栗粉」と呼ばれます。
「わらび粉」に砂糖と水を混ぜて鍋に入れかき混ぜながら火にかけると粘り気が生まれ、ツヤのあるわらび餅が完成します。
「本わらび粉」とは?
「本わらび粉」とは、「わらびからとったでんぷんのみで作る粉」です。
「本わらび粉」の使い方
でんぷん粉のうち原料にわらびからとったでんぷんのみを使用しているものを指します。
100%わらび由来でんぷんのみで混じりけがないものだけに使える名称です。
「わらび粉」と「本わらび粉」の違い
「わらび粉」と「本わらび粉」の違いは「原料」です。
どちらもでんぷんを粉末にしたわらび餅用の粉ですが馬鈴薯などわらび以外の原料で作られているものを「わらび粉」といい、わらびからとれるでんぷんのみで作られているのが「本わらび粉」といいます。
本来のわらび餅はわらびから取れるでんぷんで作った菓子であり「本わらび粉」を使って作りますが、わらびからとれるでんぷんは量が少なくとても高価なため代用品として他の原料からとったでんぷんで作られたわらび餅用の粉が「わらび粉」です。
「わらび粉」は元々「本わらび粉」の代用品でしたが現在は貴重な「本わらび粉」だけでわらび餅を作る店はとても少なく、有名店のわらび餅にも「わらび粉」が使われています。
まとめ
「わらび粉」と「本わらび粉」は原料がわらびかそれ以外かで区別されます。
混ぜて使うことも多いのでそれぞれの特徴を知っておきましょう。