この記事では、「兼ね合い」と「折り合い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「兼ね合い」とは?
二つの物事が上手く釣り合う様子を「兼ね合い」と表現できます。
一方を優先すると、もう一方が犠牲になるといったニュアンスがあり、例えば「品質向上とコストの兼ね合いを見ながら開発を進めていく」といった使い方ができます。
ですから、「うまくバランスを取ること」あるいは、「均衡を保つこと」という意味合いがあることが分かります。
ビジネスシーンでは、「バランス調整」が重要視されます。
そういった場面で「兼ね合い」が良く使われています。
「折り合い」とは?
双方で意見し合い、お互いに譲り合う形で調整を進めていくことを「折り合い」といいます。
例えば、「今日の会議で相手と折り合いがついて、次のフェーズに進めそうです」や、「幾度も協議を重ねたが結局折り合いがつかなかった」といった使い方ができます。
お互いの主張がある中で、相手の意見を受け入れることを「折れる」と表現することがあります。
ですから、お互いに「折れ合って」意見をまとめることを「折り合い」ということができます。
「兼ね合い」と「折り合い」の違い
二つの言葉は、語感がよく似ていますが、意味と使い方に違いがあります。
「兼ね合い」は「バランス」に関する言葉で、双方が有益であるかどうかを考える際に使われています。
一方の「折り合い」は、「相手との調整」といったニュアンスとして用いられ、お互いに話し合い調整しながら解決する際に使われています。
どちらもビジネスシーンでよく用いられ、「作業員のスケジュールの兼ね合いもあるので後ほどご連絡いたします」や、「作業員手配の折り合いがつけば、早い段階で作業に取り掛かれるはずだ」のように使われています。
まとめ
いかがでしたか。
「兼ね合い」と「折り合い」は、ビジネスシーンでよく見聞きするフレーズです。
似たような言葉に感じますが、意味と使い方を覚えて、うまく使いこなしてみてください。