「乱雑」と「渾沌」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「乱雑」と「渾沌」の違いとは?違い

この記事では、「乱雑」「渾沌」の違いを分かりやすく説明していきます。

「乱雑」とは?

「乱雑」は乱れていること、入り混じった状態で無秩序なことを意味します。

「乱」には、乱れるといった意味があり、「雑」には、まじる、入り乱れる、といった意味があります。

主に整理整頓が行われず、様々なものが入り混じった状態のことを「乱雑」と言います。

「乱雑な机」「乱雑な部屋」「乱雑な文字」などといった形で使用します。

また、他の言葉に言い替えると「ごちゃごちゃ」「汚い」「滅茶苦茶」「だらしない」などになり、対義語はきちんと片付いていることを意味する「整頓」です。


「渾沌」とは?

「渾沌」は、すべてが入り混じって区別がつかないことを意味します。

そのほか、天地がまだ開けず不分明である状態も意味します。

ものごとがはっきりと区別されず、もやもやしている状態が「渾沌」です。

「渾沌とした世の中」「渾沌とした社会」「渾沌とした状況」などといった形で使用します。

また、他の言葉に言い替えると「無秩序」「大混乱」「当惑」「狼狽」などになります。


「乱雑」と「渾沌」の違い

「乱雑」「渾沌」の違いを、分かりやすく解説します。

「乱雑」「渾沌」は、どちらも混乱した状態を示す言葉です。

そのうえで、「乱雑」は物事が散らかった状態で整理整頓がされていない状態を意味し、「渾沌」はすべてが入り混じって区別がつかない状態を意味します。

そのことから、机の上や部屋が散らかっている状態を「乱雑」と表現することはできますが、「渾沌」と表現することはできません。

「乱雑」の例文

・『乱雑な机では勉強に集中することはできないだろう』
・『本が部屋の隅に乱雑に積まれていたため少しの衝撃で倒れてしまった』

「渾沌」の例文

・『渾沌とした世界情勢に不安を感じる』
・『ハラスメントなどが横行する会社の内情は渾沌たるものでした』

まとめ

以上のように、似たような意味を持つ言葉ですが、微妙な意味の違いがあり使用する状況に応じて「乱雑」「渾沌」を使用する必要があります。

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