この記事では、「老女」と「老婆」の違いを分かりやすく説明していきます。
「老女」とは?
年をとった女性を指す言葉です。
老婦人や老婆とも呼ばれます。
また、令制においては、六一歳から六五歳までの女子を指しました。
武家の奥向きでは、侍女の長である婦人を指しました。
能などに用いる年をとった女性の面のことも老女といいます。
老女という言葉は、古くから文学作品などにも登場しています。
「老婆」とは?
年老いた女性を指す言葉です。
老女や老婦とも呼ばれます。
老婆という言葉は、老女と同じく、古くから文学作品などにも登場しています。
例えば、源氏物語の「若菜上」には、「老婆のようになってしまった」という文があります。
老婆という言葉は、老女と比べて、やや軽蔑的なニュアンスを含むことがあります。
「老女」と「老婆」の違い
「老女」と「老婆」の違いを、分かりやすく解説します。
「老女」と「老婆」は、どちらも年をとった女性を指す言葉ですが、ニュアンスや使われ方には違いがあります。
「老女」は、比較的中立的な表現で、尊敬や同情の気持ちを含むこともあります。
その一方で、「老婆」は、やや軽蔑的な表現で、見た目や性格が悪いことを暗示することもあります。
「老女」の例文
・『召使いの老女が、紅茶をこぼしてしまった』
・『此家から老女の声と若い女の声とが聞こえました』
「老婆」の例文
・『彼女は老婆としての経験を活かして、多くの人々に助言する』
・『老婆とは日本で年老いた女性、おばあさんのことを指す』
まとめ
「老女」とは、年をとった女性や老婦人のことを指す言葉です。
武家の奥向きに仕えた侍女の長や、能などに用いる年をとった女性の面のことも指します。
その一方で、「老婆」とは、日本では「老女」と同じように、年をとった女性やおばあさんのことを指す言葉です。
中国では、自分の妻を指す言葉としても使われます。
それぞれの言葉を正しく使い分けるようにしましょう。