「不服」と「不足」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「不服」と「不足」の違いとは?違い

この記事では、「不服」「不足」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「不服」とは?

相手の話す内容は受け入れがたく、拒絶する気持ちを込めて使う言葉を「不服」【ふふく】といいます。

納得できない条件を伝えられたとき、簡単には受け入れて認めないと不満を伝えるのです。

日常的に使う言葉ではなく、職場で不満を持つ側が使う言葉として使われていて、「私は不服を申し立てる」といったように、上司が下す内容を否定する気持ちを伝えます。


「不足」とは?

数値が十分に満たされていない状態を「不足」【ふそく】といいます。

本来なら、100個の鍋を出荷する必要性があるというのに、96個しかなく、あと4つ足りないという状態を「不足しているため出荷できない」と伝えます。

また、申請するにはあと千人の署名が必要といって、「署名数が不足している」と訴えるのです。

このように、あと少しだけ少ないか、かなり人数が足りないという状況で使われています。


「不服」と「不足」の違い

ここでは「不服」「不足」の違いを、分かりやすく解説します。

受け入れがたい指示であると思うとき、不満という気持ちを伝えるのが「不服」です。

「不服を突き立てる」というように、自分は相手の伝えてきた内容に納得できず、受け入れられないという気持ちをはっきり伝えます。

もう一方の「不足」は、数が十分に足りないという状況を示す言葉です。

「日照不足で白菜の出荷数が減っている」というように、通常よりも何らかの問題が起きた結果を伝えます。

「不服」の例文

・『重労働な作業であるのに、年収が低いと不服を持つ』
・『人に騙されて捕まったのに、20年もの刑期では不服だ』

「不足」の例文

・『資金不足で国道を舗装できず、来年に持ち越しになった』
・『給食で使う米が不足していることに気付き、大至急取り寄せた』

まとめ

「不」を使った言葉ではありますが、「服」「足」の違いにより使う場面が異なります。

相手の言葉に不満を抱くときは「不服」を、物が足りない場合は「不足」と使い分けてみるといいでしょう。

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