この記事では、「しどろもどろ」と「挙動不審」の違いを分かりやすく説明していきます。
「しどろもどろ」とは?
言葉の使い方や話の内容などが、とりとめなく、ひどく乱れたさまを表す言葉です。
この言葉は、「しどろ」という語を強めていう言い方で、もともとは「しどろ」が「水が濁っているさま」を意味していました。
そのため、「しどろもどろ」には、水が濁っているように、言葉や話がはっきりしないというニュアンスがあります。
「挙動不審」とは?
疑わしいことや怪しいことを表す「不審」という言葉に、「動作」や「振る舞い」を表す「挙動」という言葉がついたもので、疑わしい動きや怪しい動きといった意味になります。
この言葉は、犯罪や不正などを隠そうとする人の動きに対して使われることが多く、警察や防犯などの分野でよく用いられます。
「しどろもどろ」と「挙動不審」の違い
「しどろもどろ」と「挙動不審」の違いを、分かりやすく解説します。
「しどろもどろ」は、言葉や話がとりとめなく、ひどく乱れたさまを表す言葉で、水が濁っているようにはっきりしないというニュアンスがあります。
その一方で、「挙動不審」は、疑わしい動きや怪しい動きを表す言葉で、犯罪や不正などを隠そうとする人の動きに対して使われることが多いと考えられます。
「しどろもどろ」の例文
・『私はしどろもどろになるのを必死になっておさえ、ゆっくりと微笑した』
・『彼はしどろもどろになりながらも、これまでの経緯を説明した』
「挙動不審」の例文
・『渋谷で挙動不審な男を発見したので後をつけたら、いつのまにか名古屋まで追いかけて来てしまった』
・『家の近くで、挙動不審な人を見かけた』
まとめ
「しどろもどろ」とは、言葉の使い方や話の内容などが、とりとめなく、ひどく乱れたさまのことです。
その一方で、「挙動不審」とは、隠し事などがあるため、立ち居ふるまいに落ち着きがなく、あやしいところがあることを意味します。
それぞれの言葉を正しく使い分けるようにしましょう。