「聞こえる」と「耳にする」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「聞こえる」と「耳にする」の違いとは?違い

この記事では、「聞こえる」「耳にする」の違いを分かりやすく説明していきます。

「聞こえる」とは?

音や声などが自然に耳に入ってくることを表す言葉です。

例えば、「窓の外から鳥のさえずりが聞こえる」「隣の部屋からテレビの音が聞こえる」というように、自分の意志とは関係なく、耳に届く音に対して使います。

また、「聞こえる」という言葉は、聞くことが可能であるという能力や可能性を示すときにも使われます。

例えば、「彼は耳が遠いので、よく聞こえない」「このラジオは受信感度が悪くて、雑音が聞こえる」というように、聞くことが可能かどうかに関する状況に対して使用します。


「耳にする」とは?

偶然にもしくは他人から聞いたことがあるということを表す言葉です。

例えば、「彼の結婚の話を耳にした」「最近、不況のニュースをよく耳にする」というように、自分が直接聞いたわけではないが、何らかの方法で知ったことに対して使います。

また、「耳にする」という言葉は、聞いたことがあるという程度の認識を示すときにも使われます。

例えば、「その名前は耳にしたことがあるが、顔は見たことがない」「彼の作品は耳にすることはあっても、読んだことはない」というように、聞いたことがあることと、理解したり覚えたりしたこととは別であることに対して使用します。


「聞こえる」と「耳にする」の違い

「聞こえる」「耳にする」の違いを、分かりやすく解説します。

「聞こえる」は、音や声などが自然に耳に入ってくることを表します。

その一方で、「耳にする」は、偶然にもしくは他人から話を聞いて知ることを表します。

「聞こえる」の例文

・『遠くの方から、救急車のサイレンが聞こえるので、車を停車しよう』
・『窓の外で鳥が鳴いているのが聞こえる』

「耳にする」の例文

・『彼女に関する不穏な噂を耳にすることが多い』
・『会社の不祥事が新聞に載ったのを耳にした』

まとめ

「聞こえる」は、主に聞く対象が音や声などの具体的なものであることが多く、聞く主体が受動的であることを示します。

その一方で、「耳にする」は、主に聞く対象が情報や噂などの抽象的なものであることが多く、聞く主体が能動的であることを示します。

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