この記事では、「エンガディナー」と「フロランタン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「エンガディナー」とは?
クルミのヌガーをビスケット生地で挟んだ、スイスのグラウビュンデン州エンガディン地方の伝統菓子です。
「エンガディナー・ヌストルテ」「ヌストルテ」とも呼ばれます。
ヌガーとは、砂糖や水飴を煮詰め、そこにナッツやドライフルーツなどを混ぜ合わせて、冷やし固めた菓子のことです。
「エンガディナー」には、クルミを使ったヌガーが使用されることが一般的です。
エンガディン地方は寒冷のため、クルミの栽培には適していません。
それなのにクルミを使った菓子が伝統菓子として存在するのは、フランスやイタリアに出稼ぎに出ていたスイスの菓子職人が関係しているといわれています。
出稼ぎの地でナッツを生地に練り込む方法を開発し、誕生したとされています。
「フロランタン」とは?
クッキー生地の上にカラメルでコーティングしたスライスアーモンドをのせて焼いた、フランス菓子の一種です。
「フィレンツェの」という意味で、カトリーヌ・ド・メディシスがイタリアからフランスのアンリ2世のもとへ嫁ぐときに伝えたといわれています。
ナッツはスライスアーモンドを使用することが一般的ですが、クルミやピーナッツ、ドライフルーツなどを使用したものもあります。
ナッツはクッキー生地の上にのせており、挟んではありません。
「エンガディナー」と「フロランタン」の違い
「エンガディナー」と「フロランタン」の違いを、分かりやすく解説します。
前者はスイスのエンガディン地方の菓子、後者はフランス菓子です。
前者はヌガーをビスケット生地で挟んでいます。
後者はキャラメルでコーティングしたナッツをクッキー生地の上にのせています。
挟んでいるのか、のせているのかという点に大きな違いがあります。
また、ヌガーなのか、キャラメルコーティングなのかという点も異なります。
まとめ
ヌガーをビスケット生地で挟んだ菓子と、キャラメルコーティングしたナッツをクッキー生地の上にのせて焼いた菓子で、それぞれ違うものです。