この記事では、「白黒」と「無彩色」の違いを分かりやすく説明していきます。
「白黒」とは?
色の三属性である色相・明度・彩度のうち、色相と彩度がなく、明度だけが異なる白と黒の二色で構成される状態を指します。
白黒は、色の対比や明暗の効果を強調するために、写真や映画、漫画などの表現手法として用いられます。
白黒の画像や映像は、モノクロやモノクロームとも呼ばれます。
「無彩色」とは?
色の三属性である色相・明度・彩度のうち、彩度がゼロである色の総称を指します。
無彩色には、白と黒の二色だけでなく、白と黒の混合で得られるさまざまな濃度の灰色も含まれます。
無彩色は、色の三次元空間で表すと、色相と彩度がなく、明度だけが変化する線になります。
無彩色は、色の感情的な影響を排除するために、中立的な印象を与える色として用いられます。
無彩色の色は、モノトーンやアクロマチックとも呼ばれます。
「白黒」と「無彩色」の違い
「白黒」と「無彩色」の違いを、分かりやすく解説します。
「白黒」と「無彩色」という言葉の意味の違いは、白と黒の二色のみを指すか、白と黒と灰色の三色を含むかという点にあります。
また、白黒は表現手法としての側面が強く、無彩色は色の性質としての側面が強いという違いもあります。
「白黒」の例文
・『白黒テレビからカラーテレビに移行したことは、まさしく革命だった』
・『この映画は白黒で撮影されている』
「無彩色」の例文
・『私は無彩色の柄が好きです』
・『彼女は無彩色の服を着ていた』
まとめ
「白黒」と「無彩色」は、色の分類の仕方によって異なる意味を持ちます。
一般的に、「白黒」という言葉は、色彩のないモノクロームの映像や画像を指すことが多いと考えられます。
その一方で、一方、「無彩色」という言葉は、色彩学や色空間の分野で使われることが多く、白と黒との混合で得られる色(白と黒自体も含む)の総称です。