「小銭」と「硬貨」はどちらもお金を表す言葉です。
似たような意味で使われる2つの言葉ですがどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「小銭」と「硬貨」の違いを解説します。
「小銭」とは?
「小銭」とは、「少額のお金」を指す言葉です。
「小銭」の使い方
ちょっとした買い物に使うくらい少ない金額のお金を指します。
一般的には子供の小遣いや釣り銭でもらう程度の金額を指し、まとまった買い物をするには足りないくらい少ないお金を指す言葉です。
どの程度の金額かは人の感覚によって異なりますが、基本的には紙幣に満たない額のお金を指して「小銭」と呼んでいます。
ある程度の金額であっても不自由なく暮らせるほどの金額ではないという意味で「小銭」という表現を使うこともあります。
「硬貨」とは?
「硬貨」とは、「金属で作られた貨幣」を指す言葉です。
「硬貨」の使い方
流通している貨幣は紙製と金属製に大別されます。
貨幣のうち紙でできたものを紙幣といい、金属でできた硬くて丈夫なものが「硬貨」です。
元々は金や銀など原料である金属の価値をそのまま貨幣の価値として利用したのが始まりでしたが、時代が経つと共に貨幣そのものの価値が認められるようになり金属の価値とは一致しない額面で流通するようになります。
現在各国が発行している「硬化」のほとんどは金属の価値と額面の価値が釣り合っていない信用貨幣です。
「小銭」と「硬貨」の違い
少額の金銭が「小銭」、金属製の貨幣が「硬貨」という違いで区別されます。
小さい額面の貨幣は「硬貨」として発行されることが多く「小銭」の多くは「硬貨」ですが、記念として作られる「硬貨」には高額なものも存在します。
日本ではかつて記念として10万円の金貨が製造されましたが、10万円金貨は「硬貨」ですが「小銭」ではありません。
「小銭」の例文
・『ポケットに小銭を入れておく』
・『小銭をまとめて寄付する』
「硬貨」の例文
・『穴の空いている硬貨は世界的には珍しい』
・『硬貨は政府が発行している』
まとめ
「小銭」と「硬貨」は同じ意味だと勘違いされがちですが本来は別々のものを指しています。
それぞれの意味をきちんと理解して区別してください。
