洋食の定番人気料理といえば「カツ」と「フライ」です。
この2つの料理にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「カツ」と「フライ」の違いを解説します。
「カツ」とは?
「カツ」とは、「厚めに切った肉に卵やパン粉で作った衣をつけ食用油で揚げた料理」を指す言葉です。
「カツ」の使い方
一般的には厚めに切った豚肉や牛肉などの肉を使いますがマグロなど肉と似たような食感がある魚介類を使うこともあります。
少量の油に牛肉を入れ揚げて調理するフランス料理の「コートレット」が名前の由来です。
コートレットはパン粉の衣をつけませんが明治初期に日本に伝わった時にレシピが改良され現在の形になりました。
コートレットが変化して「カツレツ」と呼ばれるようになり、さらに略したのが「カツ」です。
「フライ」とは?
「フライ」とは、「食材に小麦粉や卵パン粉で衣をつけ高温の油で揚げた料理」のことです。
「フライ」の使い方
高温の油で加熱する調理法のことを英語で「fry」といい、特に大量の油に食材を投入する調理法のことを「deep‐fry」ということに由来します。
肉や魚、野菜などさまざまな食材に使われる調理法です。
「カツ」と「フライ」の違い
「カツ」と「フライ」の違いは「素材」です。
肉や大きめに厚く切りパン粉の衣をつけてたくさんの油で揚げたのが「カツ」で「フライ」は肉以外の食材も使います。
マグロなど肉に近い食感と形の食材を揚げたものは例外的に「カツ」と呼ばれますが基本的には厚めの肉にパン粉の衣をつけて揚げたものが「カツ」で食材の種類を問わずパン粉の衣をつけて揚げたものが「フライ」という基準で区別されます。
「カツ」の例文
・『豚肉で作ったカツをトンカツという』
・『鶏肉で作ったカツはチキンカツと呼ばれる』
「フライ」の例文
・『新鮮なエビをフライにする』
・『牡蠣は生で食べるよりもフライの方が美味しい』
まとめ
「カツ」と「フライ」は食材の違いで区別されます。
調理方法はほぼ同じなので食材を基準に使い分けてください。