この記事では、「熱が下がる」と「熱が逃げる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「熱が下がる」とは?
体温や物体の温度が高かった状態から低くなることを表します。
例えば、発熱した人が、解熱剤を飲んで体温が正常に戻る場合や、熱した鍋が冷めて温度が室温に近づく場合などにおいて、「熱が下がる」と言えます。
この場合、熱の移動は主に伝導伝熱や対流熱伝達によって行われます。
「熱が逃げる」とは?
体温や物体の温度が周囲の温度よりも高い状態から、周囲に熱を放出することを表します。
例えば、暖かい飲み物が、冷たい空気に触れて温度が低下する場合や、熱した金属が赤外線を放射して温度が低下する場合などが「熱が逃げる」と言えます。
この場合、熱の移動は主に輻射伝熱によって行われます。
「熱が下がる」と「熱が逃げる」の違い
「熱が下がる」と「熱が逃げる」の違いを、分かりやすく解説します。
「熱が下がる」と「熱が逃げる」の違いは、熱の移動のメカニズムや方向にあると考えられます。
熱が下がるときは、熱が高温から低温に移動することで温度差が小さくなります。
その一方で、熱が逃げるときは、熱が高温の物体から周囲に放出されることで温度差が大きくなります。
また、熱が下がるときは、熱が物質を介して伝わることが多く、熱が逃げるときは、熱が電磁波として伝わることが多いと考えられます。
「熱が下がる」の例文
・『熱が下がるまでは、ご自宅で安静にしてください』
・『風邪をひいていたが、薬を飲んで熱が下がった』
「熱が逃げる」の例文
・『折角暖めたのに、熱が逃げるじゃないか!』
・『熱が逃げないように毛布にくるまって寝た』
まとめ
「熱が下がる」と「熱が逃げる」は、似ているようで違う表現です。
「熱が下がる」は、病気や発熱の状態が改善されることを意味します。
その一方で、「熱が逃げる」は、体温が外に放出されることを意味します。