「年々」と「歳々」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「年々」と「歳々」の違いとは?違い

この記事では、「年々」「歳々」の違いを分かりやすく説明していきます。

「年々」とは?

「年ごとに」「年を追うごとに」という意味で、何かが増減したり変化したりすることを表すときに使われます「年々」は漢字の「年」を二つ重ねた熟字で、古くから日本語に使われている言葉です。

漢字の「年」はもともと「穀物の実る時期」を意味する象形文字でしたが、後に「一定の期間」「歳月」を意味するようになりました。

「年々」「年が年を重ねるごとに」という意味で、変化や進歩を表す言葉として使われるようになりました。


「歳々」とは?

「年毎に」「毎年同じ時期に」という意味で、何かが繰り返されたり続いたりすることを表すときに使われます。

「歳々」は漢字の「歳」を二つ重ねた熟字で、唐の時代の詩人・劉希夷(りゅうきい)の詩「代悲白頭翁」に由来します。

この詩には「年年歳歳花相似、歳歳年年人不同」という句があります。

これは「毎年同じように花は咲くが、その花を見る人の顔ぶれは年ごとに異なる」という意味で、自然の永遠と人間のはかなさを表現したものです。

この詩が日本に伝わると、「歳々」「年が年と同じように」という意味で、繰り返しや継続を表す言葉として使われるようになりました。


「年々」と「歳々」の違い

「年々」「歳々」の違いを、分かりやすく解説します。

「年々」「歳々」は、どちらも「毎年」という意味で使われる言葉ですが、微妙なニュアンスの違いがあります。

「年々」は、年を追うごとにだんだんと変化する様子を表します。

その一方で、「歳々」は、どの年も同じようなことが繰り返される様子を表します。

「年々」の例文

・『地球は年々暑くなっている』
・『この企業は、年々売上を伸ばしている』

「歳々」の例文

・『歳々お正月には実家に帰る』
・『歳々誕生日にはケーキを食べる』

まとめ

「年々」「歳々」は、どちらも「毎年」という意味で使われることがありますが、使い分けのポイントがあります。

「年々」は、ある事柄が「年を追うごとに変化する」ということを表すときに使います。

変化の方向や程度は問いません。

その一方で、「歳々」は、ある事柄が「毎年同じように繰り返される」ということを表すときに使います。

繰り返しの内容や回数は問いません。

ぜひ、それぞれの言葉を正しく使い分けましょう。

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