この記事では、「他方」と「もう一方」の違いを分かりやすく説明していきます。
「他方」とは?
「他の方面」、「別の方向」という意味で、対比する相手の物事が存在していないことを示します。
例えば、「あなたの意見は理解できるが、他方の意見も聞いてみよう」「この問題は一方的に決められない。他方の立場も考慮しなければならない」といった使い方をします。
このように、「他方」は、他の人や物事を指すときに使用します。
「もう一方」とは?
「2つあるうちの1つ」という意味で、対比する相手の物事が存在していることを示します。
例えば、「この部屋は2つの窓がある。一つは南に面しているが、もう一方は北に面している」
「彼は2人の子供がいる。一人は大学生だが、もう一人は高校生だ」といった使い方をします。
このように、「もう一方」は、2つのもののうちの1つを指すときに使用します。
「他方」と「もう一方」の違い
「他方」と「もう一方」の違いを、分かりやすく解説します。
「他方」と「もう一方」という言葉は、似ているようで違う意味を持っています。
一般的に、「他方」は、ある物事に対する別の物事として対比させるときに使用されます。
その一方で、「もう一方」は、二つあるもののうちの一つとして対比させるときに使用されます。
「他方」の例文
・『こちらは激しく雨が降っているが、他方ではきれいに晴れている』
・『彼は優しいが、他方では、厳しい一面もある』
「もう一方」の例文
・『彼女は一方の男性と結婚したが、もう一方の男性とも連絡を取り続けている』
・『この本は表紙が綺麗だが、もう一方の本は内容が面白い』
まとめ
「他方」と「もう一方」は、名詞として使われる場合と、副詞や接続詞として使われる場合があります。
名詞として使われる場合は、意味が異なりますが、副詞や接続詞として使われる場合は、同じ意味で使えます。
ぜひ、正しく使い分けしましょう。