この記事では、「割合」と「相当」の違いを分かりやすく説明していきます。
「割合」とは?
「一つのものを分割する」という意味の「割」と、「あつめる・あてはまる」という意味や、分量を表す単位として使われる「合」からなる言葉です。
この言葉は、全体の中で各構成要素がどれくらいを占めるかを示す場合に使われます。
例えば、「男女の割合は〜」「二対三の割合で〜」というように使います。
また、「思ったより〜だ」「比較的〜だ」というニュアンスで「この問題は割合、簡単だ」という使われ方もあります。
この場合は、「程度が普通より高い」という意味になります。
「相当」とは?
「価値や働きなどが、その物事とほぼ等しいこと。
それに対応すること」という意味や、「程度がその物事にふさわしいこと。
また、そのさま」という意味や、「かなりの程度であること。
また、そのさま」という意味があります。
いずれの意味も「ものごとの程度」に関する状態を示しています。
例えば、「500円相当の贈り物」「ハイスクールは日本の高校に相当する」というように使います。
この場合は、「ほぼ同じ程度」という意味になります。
また、「能力相当の地位」「それ相当な(の)覚悟がいる」というように使います。
この場合は、「ふさわしい程度」という意味になります。
さらに、「相当な(の)成果をおさめる」「相当勉強したらしい」というように使います。
この場合は、「かなりの程度」という意味になります。
「割合」と「相当」の違い
「割合」と「相当」の違いを、分かりやすく解説します。
「割合」は、全体の中で各構成要素がどれくらいを占めるかを示す言葉であり、客観的な数値や比率を表すときに使われることが多いと考えられます。
その一方で、「相当」は、ものごとの程度がほぼ等しいか、ふさわしいか、かなり高いかを示す言葉で、主観的な評価や判断を表すときに使われることが多いと考えられます。
「割合」の例文
・『このケーキは、小麦粉とバターの割合が重要です』
・『日本の人口の割合で最も多いのは、東京都です』
「相当」の例文
・『この本は相当に難しいので、気をつけて読んでください』
・『彼は相当に努力して、この仕事を完成させました』
まとめ
「割合」と「相当」は、どちらも物事の程度を表す言葉ですが、使い方やニュアンスに違いがあります。
「割合」は、全体の中で各構成要素がどれくらいを占めるかを示す場合に使われます。
その一方で、「相当」は、価値や働きなどがその物事とほぼ等しいことや、程度がその物事にふさわしいことを表す場合に使われます。