「便乗」と「同舟」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「便乗」と「同舟」の違いとは?違い

この記事では、「便乗」「同舟」の違いを分かりやすく説明していきます。

「便乗」とは?

他人の乗り物についでに乗せてもらうことや、巧みに機会をとらえて利用することを意味する言葉です。

「便乗」には、都合が良いというニュアンスがあります。

自分の労力や費用を節約したり、利益を得たりするために、他人の力や状況を利用するということです。

そのため、「便乗」は、時には悪い印象を与えることもあります。

例えば、増税や原料費上昇などの理由に便乗して、それ以上の値上げを実施することを「便乗値上げ」と呼び、批判の対象となります。


「同舟」とは?

同じ舟に乗ることから転じて、同席することを意味する言葉です。

「同舟」には、共通の目的や関心があるというニュアンスがあります。

同じ場所にいることで、意見や情報を交換したり、協力したりするということです。

そのため、「同舟」は、比較的中立的な印象を与えることが多いと考えられます。


「便乗」と「同舟」の違い

「便乗」「同舟」の違いを、分かりやすく解説します。

「便乗」「同舟」は、どちらも「一緒に乗る」という意味がありますが、ニュアンスが異なります。

「便乗」は、他人の乗り物に、行き先が同じか途中まで同じとして、ついでに乗せてもらうことを指します。

その一方で、「同舟」は、ひとつの乗り物に、複数の人が一緒に乗ることを指します。

特に、同じ境遇や立場にある人たちが一緒に乗ることを表すことが多いと考えられます。

「便乗」の例文

・『彼女は人気のブランドに便乗して、似たような商品を売り出した』
・『彼は人気のアイドルに便乗して、同じような服装や髪型にしていた』

「同舟」の例文

・『この船には、さまざまな国や文化の人々が同舟している』
・『彼らは同舟の仲間として、困難に立ち向かった』

まとめ

「便乗」「同舟」の違いは、似たような意味合いの言葉ですが、使い方やニュアンスは異なります。

「便乗」は、巧みに機会をとらえて利用することを意味し、「同舟」は、同じ舟に乗ることから転じて、同席することを意味する言葉です。

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