同名商品でも使用用途の可否がある?
この記事では、「パーツクリーナー」と「ブレーキクリーナー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「パーツクリーナー」とは?
『呉工業』の「KURE」をはじめ、『イチネンケミカル』の「クリンビュー」や自動車メーカーではない『田宮模型』などからも発売されておりグリスやフルード液の汚れ対策、メンテナンス用として一般的に使われます。
成分としては基本的にはシリコーンオイルや石油系溶剤の配合品。
当然ながら価格により洗浄力が強化されたり等の付加要素が追加されます。
注意しなければならないのはゴムやプラスチック等の樹脂への使用可否が製品ごとにある事でしょう。
タイプとしては速乾、中遅乾、遅乾があり用途により併用も可能です。
市販品はエアロゾルの噴霧タイプが圧倒的ですが、漬け置きできる液体原液も販売されています。
「ブレーキクリーナー」とは?
単独で「ブレーキクリーナー」を謳った商品はその実少なく「ブレーキ&パーツクリーナー」の表記で販売されている商品が多いと言えるでしょう。
従ってドラムディスクなどブレーキ周りの洗浄だけではなく金属部品の油汚れなども除去可能です。
兼用が多いと書きましたが“ブレーキ”の商品名が入っているものは、ゴム、プラスチック樹脂に影響し難い成分が配合され、それらの部位にも使用できる商品が多いと言えます。
「パーツクリーナー」と「ブレーキクリーナー」の違い
「パーツクリーナー」と「ブレーキクリーナー」の違いを、分かりやすく解説します。
「パーツクリーナー」は自動車の部品を洗浄するだけではなく、様々な用途に使用可能ですが、ゴムや樹脂類に対して悪影響を及ぼす商品も少なからずあると言えます。
「ブレーキクリーナー」は商品名からして「ブレーキ&パーツクリーナー」のものが多く実質廉価なものは大差がないと言えるでしょう。
それでも“ブレーキ”が商品名に入ったものはゴムや樹脂、塗装面に影響を及ぼさない成分配合が多いと言えます。
しかし全ての商品がそれに準じている訳ではありません。
まとめ
「パーツクリーナー」は基本的に金属面の油汚れ、脂分を除去します。
ゴム、樹脂、塗装面への使用禁止を記した商品が多いと言えるでしょう。
「ブレーキクリーナー」は単独名義で売られている商品は少なく「ブレーキ&パーツクリーナー」表記のものが多く見られます。
名前に“ブレーキ”がついた商品はゴムや樹脂、塗装面への悪影響を及ぼしにくい成分が配合されている可能性は高いと言えます。
しかし中には実質パーツクリーナーと同成分で金属部品以外の使用を禁じたものもあり、明確に区別する定義はありません。
このため商品記載を確認するのは必須と言えるでしょう。