この記事では、「ノシラン」と「ヤブラン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ノシラン」とは?
「ノシラン(野紫蘭・熨斗欄)」とは、キジカクシ科(クサスギカズラ科)ジャノヒゲ属に分類されている常緑多年草のことを指しています。
「ノシラン」は7月〜9月頃に、総状花序で6弁花の紫色や白色の花を咲かせます。
果実がなるのは11月〜12月頃で、果皮は早くに落ちます。
中の種子は楕円形で青色です。
葉は線形で厚みがあります。
「ノシラン」は公園や庭園などでも見ることができ、グラウンドカバーなどにも利用されています。
「ヤブラン」とは?
「ヤブラン(藪蘭)」とは、キジカクシ科(クサスギカズラ科)スズラン亜科ヤブラン属に属している常緑多年草のことを表しています。
「ヤブラン」の草丈は20㎝〜60㎝くらいです。
「ヤブラン」は7月〜10月頃に、穂状花序で6弁花の桃色や紫色の花が咲きます。
9月〜11月頃に果実がなります。
果実の皮は早くに落ち、丸い種子が出てきます。
種子は黒紫色で光沢があります。
葉は線状で、厚く、光沢があります。
「ヤブラン」は観賞用の他、肥大した根の部分が薬用に利用されています。
生薬名は「麦門冬(バクモンドウ)」です。
「ノシラン」と「ヤブラン」の違い
「ノシラン」と「ヤブラン」の違いを、分かりやすく解説します。
「ノシラン」はジャノヒゲ属に、「ヤブラン」はヤブラン属に属しています。
「ノシラン」の花は紫色や白色ですが、「ヤブラン」は紫色やピンク色の花が咲きます。
「ノシラン」と「ヤブラン」にはこれらのような違いが見られます。
まとめ
「ノシラン」の英語表記は「lilyturf」、「white lilyturf」などになります。
そして、「ヤブラン」には、「リリオペ 」、「サマームスカリ」、「ネコノメ」などの別名があります。
さらに、「ヤブラン」は英語で「big blue lilyturf」、「border grass」などと表記します。
今回は「ノシラン」と「ヤブラン」の意味や違いなどについて述べてきました。
「ノシラン」と「ヤブラン」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。