「お楽しみください」と「ご堪能ください」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「お楽しみください」と「ご堪能ください」の違いとは?違い

この記事では、「お楽しみください」「ご堪能ください」の違いを分かりやすく説明していきます。

「お楽しみください」とは?

「心を満たして安らいでください」「楽しく思ってください」という意味を指します。

「楽しみ」に尊敬を表す接頭語の「お」「くれ」の尊敬語である「ください」をつけた敬語表現です。

目上の人に対して使用することが可能です。

また、「お楽しみください」は、「お楽しみになってください」「なって」が省略されたものです。

本来、省略形は敬意が落ちるとされていますが、これらの「なって」を省略した言葉は慣習的に使われており、省略されていない形との敬意の違いを意識して使っている人はほとんどいません。


「ご堪能ください」とは?

「十分に満足してください」「納得させること」「気分を晴らすこと」という意味を指します。

「堪能」に尊敬を表す接頭語の「ご」「くれ」の尊敬語である「ください」をつけた敬語表現です。

目上の人に対して使用することが可能です。

「ご堪能ください」は、「味わい尽くす」ようなニュアンスで使用されます。

食事や芸術、スポーツなど、何にでも使用可能です。

また、学問やスキルが秀でている場合にも、「外国語が堪能」「文章力が堪能」などと使います。


「お楽しみください」と「ご堪能ください」の違い

「お楽しみください」「ご堪能ください」の違いを、分かりやすく解説します。

「お楽しみください」「ご堪能ください」は、どちらも相手に楽しんでもらうように伝える敬語表現ですが、「お楽しみください」は楽しみになってくださいという意味で、「ご堪能ください」は味わい尽くしてくださいという意味で使い分けることが可能です。

「お楽しみください」の例文

・『この商品をどうぞお楽しみください』
・『それでは皆様、しばしご歓談をお楽しみください』

「ご堪能ください」の例文

・『このコーヒーの深いコクと甘みをご堪能ください』
・『旬のトマトとバジルの香りをご堪能ください』

まとめ

「お楽しみください」「ご堪能ください」は、どちらも相手に何かを楽しんでほしいという気持ちを表す敬語表現ですが、使い方には違いがあります。

「お楽しみください」は、何かを楽しむ直前に使う言葉で、目上の人や目下の人に対しても使えます。

その一方で、「ご堪能ください」は、食べ物や飲み物などの味わいを楽しんでほしいときに使う言葉で、目上の人に対しても丁寧に使えます。

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