この記事では、「担保」と「保障」の違いを分かりやすく説明していきます。
「担保」とは?
将来生じるかもしれない不利益に備えて、その補いとなるものや、その補いを付けることをいう言葉です。
例えば、借金をするときに、返済できない場合に債権者に渡す財産や権利をあらかじめ指定しておくことを「担保にする」と言います。
このように、担保は「物的担保」と呼ばれるもので、抵当権や質権などの法律上の権利を設定することで、債権者は担保物から優先的に債務を回収することができます。
担保は、債務者が債務を履行しない場合に債権者に提供されるものであり、債務者は担保物を失う可能性があります。
「保障」とは?
ある状態が損なわれることのないように、保護して守ることをいう言葉です。
例えば、国民の生活を安定させるために、政府が社会保障制度を整備することを「生活を保障する」と言います。
このように、保障は「社会保障」や「憲法保障」などのように、公権力や法律によって確立された制度や権利を指すことが多いです。
保障は、あらかじめ定められた基準や条件に従って、不利益が生じないように対策を講じるものであり、受益者は保障を受ける権利があります。
「担保」と「保障」の違い
「担保」と「保障」の違いを、分かりやすく解説します。
「担保」は、将来生じるかもしれない不利益に備えて、その補いとなるものや、その補いを付けることを言い、債務者が債務を履行しない場合に債権者に提供されるものであり、債務者は担保物を失う可能性があります。
その一方で、「保障」は、ある状態が損なわれることのないように、保護して守ることを言い、あらかじめ定められた基準や条件に従って、不利益が生じないように対策を講じるものであり、受益者は保障を受ける権利があります。
「担保」の例文
・『この商品は品質を担保するという意味で、一年間の保証期間があります』
・『住宅ローンを借りるときに、自分の家を担保に入れました』
「保障」の例文
・『このサービスは、お客様の満足を保障するという信念のもとに行われています』
・『この保険は、万が一の事故に備えて、医療費や慰謝料を保障します』
まとめ
「担保」と「保障」という言葉は、どちらも将来生じるかもしれない不利益に対して保証することを意味していますが、その方法や範囲に違いがあります。
一般的に、「担保」は物的なものを提供して保証することで、「保障」は人的なものを提供して保証することです。
