「勝負」と「競争」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「勝負」と「競争」の違いとは?違い

この記事では、「勝負」「競争」の違いを分かりやすく説明していきます。

「勝負」とは?

「勝負」とは、「相手と勝ち負けを争う」さまや「優劣を付けるために競い合う」様子などを示す言葉です。

「あることについて他人と自分とどちらが優れているか比べる」あるいは「相手と争ってより程度が高い方を決める」などという意味合いで用いられており、「腕比べ」もしくは「試合」などという語句と似たようなニュアンスで使用されています。


「競争」とは?

「競争」とは、「他人と争ってより優れている方をはっきりさせる」さまや「同じ条件下で複数のものを比べる」様子などを示す言葉です。

「競」「争」といういずれも「奪い合う」などという同じような意味をもっている語を2つ重ねて、もっている意味をさらに強調させている語句で、「競い合う」ないし「覇権を争う」などという言い回しと似たようなニュアンスで用いられている文言です。


「勝負」と「競争」の違い

「勝負」「競争」は、どちらも「自分と相手の優劣や正否などを決める」などという意味合いで使われている言葉です。

しかしながら完全に相手との「勝ち負けを決める」必要がある「勝負」と、純粋に自分と相手の力量などを比較して「順位を決める」目的で使われている「競争」では、各々がもっている「勝ち負け」にこだわるニュアンスや重みなどは少々異なっていると言えるでしょう。

「勝負」の例文

・『彼女との初めてのデートには勝負服のブランドスーツを着ていくつもりです』
・『プロ野球日本シリーズ第一戦の勝負は9回では決まらずにいよいよ延長戦に突入します』

「競争」の例文

・『どちらが早く夏休みの宿題を終わらせるか兄と競争することにしました』
・『昭和期における運動会の名物とも言えるパン食い競争はいまだに行われているのでしょうか』

まとめ

「勝負」「競争」は、いずれも「相手との優劣を決める」などという意味合いで使われている言葉です。

使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに注意をしながらうまく使い分けるようにしましょう。

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