この記事では、「偉大」と「偉い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「偉大」とは?
「偉大」は、すばらしい、りっぱな、優れている、という意味です。
主に能力、人格、業績などが非常に高い水準に達していることを表します。
歴史上の人物や芸術家、科学者など、人類に貢献した人やその作品に対して使われることが多いと考えられます。
例えば、「偉大な指導者」「偉大な発明」「偉大な作品」などのように使います。
また、「偉大」はナ形容詞で、中国語から日本語に入った熟語です。
日常的な事柄に関しては、基本的に使われません。
「偉い」とは?
一般的には「偉大」に似た意味で使われますが、より日常的な事柄にも使えます。
例えば、「偉い先生」「偉い人」「偉いことをする」などのように使います。
また、「偉い」はイ形容詞で、日本語固有の言葉です。
「偉大」と「偉い」の違い
「偉大」と「偉い」の違いを、分かりやすく解説します。
「偉大」は、能力、人格、業績などが非常にすぐれている場合に使い、日常的な事柄に関しては使われない。
大きなことを成し遂げた人、歴史に名前を残した人などを指します。
その一方で、「偉い」は、個人の能力、人格などに関して使われる。
また、「会社のえらい人」のように社会的な地位、身分が高い意や、「えらい目にあう」のように並々でない、大変だという意もある。
日常的に使います。
「偉大」の例文
・『人類の歴史において、偉大な発見や発明が数多くある』
・『アインシュタインは物理学の分野で偉大な業績を残した』
「偉い」の例文
・『今日は偉い目にあった。電車が遅れて、上司に怒られて、財布もなくした』
・『彼女は偉いことをした』
まとめ
「偉大」と「偉い」は、共通する意味もありますが、違う意味や使い方もあります。
文脈によって適切な言葉を選ぶことが大切です。
さらに、「偉い」には、「偉大」にはない別の意味もあります。
それは、並々でないことや大変なことを表す意味です。
この場合、「偉い」は否定的な感情を含んでいます。