この記事では、「イエカ」と「ヤブカ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「イエカ」とは?
「イエカ」とは、ハエ目カ科イエカ属に分類される蚊の一種であり、漢字では「家蚊」と表記されます。
「イエカ」には「アカイエカ」や「チカイエカ」、「ネッタイイエカ」などがおり、このうち日本で最も目にする種が「アカイエカ」です。
「アカイエカ」は日本全国に分布し、名前が示すように灰褐色や赤褐色の体色を持ち、屋内に棲息しています。
夜に活動することから「夜の蚊」とも呼ばれています。
人はもちろん、イヌやとりわけ、鳥類を好んで吸血するのが特徴です。
吸血する際にウエストナイル熱やフィラリア症、日本脳炎などのウィルスを媒介します。
ウエストナイル熱は2018年のアメリカにおいて、発症者2647人、死者167人を出しましたが、そのウエストナイル熱のウィルスを媒介したのが「アカイエカ」と報告されています。
「ヤブカ」とは?
「ヤブカ」とは、ハエ目カ科ヤブカ属に分類される蚊の一種であり、漢字では「藪蚊」や「豹脚蚊」と表記されます。
日本で最も目にする「ヤブカ」は「ヒトスジシマカ」と呼ばれる種です。
その名の通り、黒い体に白い縞模様が入っています。
「ヒトスジシマカ」は昼行性であり、もともと寒さに弱いため東北地方以北には棲息しないとされていましたが、温暖化や交通網の発展により、近年では北日本にも分布を広げつつあるようです。
吸血性であり、吸血の際にジカ熱やデング熱など様々なウィルスを媒介します。
「イエカ」と「ヤブカ」の違い
「イエカ」と「ヤブカ」の違いを、分かりやすく解説します。
「イエカ」と「ヤブカ」はどちらもハエ目カ科に属する蚊の一種であり、「イエカ」はイエカ属、「ヤブカ」はヤブカ属にそれぞれ分類されます。
どちらも吸血性であり、吸血されるとアレルギー反応を起こす他、ウィルスも媒介するので注意が必要です。
まとめ
「イエカ」と「ヤブカ」はどちらも蚊の仲間ということでした。