「一応」と「大事をとって」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「一応」と「大事をとって」の違いとは?違い

この記事では、「一応」「大事をとって」の違いを分かりやすく説明していきます。

「一応」とは?

「ひとまず」「十分ではないが、ひととおり」「ほとんどそうだが、念のために」という意味で使われる言葉です。

本来は「一往」という字を書き、「一度」「一回」「一度行くこと」という意味もあります。

現代では、「一応」「念のため」「ひとまず」のような意味で使われることが多いと考えられます。

完全な状態や断言できる状態を指しているわけではないため、曖昧な表現として使われる言葉です。

ビジネスシーンにおいては、スピーディーな判断や業務を行うために物事を簡潔にはっきりと伝えることが求められるため、「一応」のような曖昧な表現は使わないほうが良いでしょう。


「大事をとって」とは?

「慎重に・用心する」「念のため」という意味を持つ言葉です。

軽々しい行動をせずに注意深く動くさまを表し、後のことを考えて慎重に行動したいときや、リスク回避の行動をしたいときなどに使います。

ビジネスシーンにおいては、風邪や体調不良などで休むときによく使うフレーズです。

この場合、「大事をとって」の後ろには「休みます」「休ませていただいております」などの言葉が続きます。

ただし、必ずしも休みを表す言葉に続くわけではありません。

「大事をとって欠席します」「大事をとってリスケします」のように、予定の変更を伝える言葉を続けることも可能です。


「一応」と「大事をとって」の違い

「一応」「大事をとって」の違いを、分かりやすく解説します。

「一応」「大事をとって」の違いは、前者が「不完全な状態や不確かな判断」を表し、後者が「完全な状態や確かな判断」を目指すことを表すという点にあります。

ビジネスシーンでは、「一応」は曖昧な印象を与えるので避けるべきですが、「大事をとって」は慎重さや注意深さを示すので使っても問題ありません。

「一応」の例文

・『非常に大変だったが、一応期限内に片付けることができた』
・『今日から外は寒いから、一応上着を持っていくことにした』

「大事をとって」の例文

・『今夜は少し疲れているので、大事をとって早めに寝ることにします』
・『風邪の初期症状があるのなら、大事をとって早めに医者に行った方が良いですよ』

まとめ

「一応」は、完全でない状態や断言できない状態を表す曖昧な表現です。

その一方で、「大事をとって」は、慎重に行動することやリスク回避することを表す表現であり、ビジネスシーンでは休みや予定変更などを伝えるときに使用します。

違い
違い比較辞典