この記事では、「無難」と「当たり障りのない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「無難」とは?
「無難」とは、「特別非難されるような点がない」さまや「危険のない状態である」様子などを示す言葉です。
「あるものにおいて欠点がない」または「間違いない」などという意味合いで使われており、「特に際立っている訳ではないものの一定の水準は超えている」などというニュアンスで用いられている文言です。
「当たり障りのない」とは?
「当たり障りのない」とは、「他方に良くない影響などを及ぼさない」さまや「害がない」様子などを示す言葉です。
「当たり障りない」と表記されることもある語句で、「人や物などに干渉しない」あるいは「特に問題とする点がない」などという意味合いで用いられており、「角が立たない」ないし「手堅い」などという語句と同じようなニュアンスで使用されています。
「無難」と「当たり障りのない」の違い
「無難」と「当たり障りのない」は、いずれも「特に不具合などはない」などという意味合いで使われている似たような言葉です。
「無難な選択」および「当たり障りのない選択」などという同じような使い方ができる双方の表現ですが、「無難」の方が少々硬めな印象をもった言い回しですので、ビジネスシーンなどでは「当たり障りのない」よりも向いている表現であると言えるでしょう。
「無難」の例文
・『ターゲットの動向を探るためにまずは市場調査をした方が無難です』
・『会社の飲み会には無難な服装で参加した方が良いでしょう』
「当たり障りのない」の例文
・『取引を始める可能性がある会社とは当たり障りのない付き合いを続けましょう』
・『商売上で付き合いがある相手とは当たり障りのない話題のみにした方がよいですね』
まとめ
「無難」と「当たり障りのない」は、どちらも「間違いない」などという意味合いで使われている言葉です。
使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに注意をしながら上手に使い分けるようにしましょう。