「抜く」と「省く」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「抜く」と「省く」の違いとは?違い

この記事では、「抜く」「省く」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「抜く」とは?

壁に打った釘を道具で外し取る行為を「抜く」【ぬく】といいます。

他には「打ち抜く」といった使い方して、大きな釘を壁に打ち付けたとき、向こう側に貫通させてしまう失敗を表すのです。

このような意味から「手を抜く」といい、本来はしっかり作業して物を作り上げる必要性があるというのに、怠けて中途半端な出来に仕上げてしまう行為を指します。


「省く」とは?

数ある物の中から、必要がないものを選んで別にして仕分けすることを「省く」【はぶく】といいます。

たいていは全ての部品から不要な一部だけを取り除くという意味で使われている言葉です。

このようなところから、「人を省く」といえば使えない者は他の作業場に連れて行くか、クビにするといった場面で使います。

また、「余計な説明を省く」といえば、時間がないので重要な点だけを伝えるのです。


「抜く」と「省く」の違い

ここでは「抜く」「省く」の違いを、分かりやすく解説します。

細長いものを道具できれいに抜き取ることを「抜く」といいます。

また、力が有り余って床へ強く打ち付けて貫通させる行為を表す場面でも使う言葉です。

職場では、かったるいので「手を抜く」という行為を指し、作業をしっかりしない場面で使います。

もう一方の「省く」は、他の物とは明らかに違う形や大きさが異なるとき別にするという行為を指すのです。

また、「手間を省く」ときは大事なところを残して、不要な部分は省略するという状況を指します。

「抜く」の例文

・『手を抜く工員に指導し直すと、しっかり作業するようになった』
・『手を抜いたばかりに、すぐ金具が外れてドアが閉まらなくなった』

「省く」の例文

・『すでに書類で伝えてあるので、詳しく説明する手間を省いた』
・『工員を増やし、1人あたりの手間を省くと生産効率が上がった』

まとめ

あえて自らが怠けて必要なことをやらないことを「抜く」といい、不要な物を取り除く行為は「省く」を使うと覚えておくといいでしょう。

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