「手こずる」と「手を焼く」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「手こずる」と「手を焼く」の違いとは?違い

この記事では、「手こずる」「手を焼く」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「手こずる」とは?

順調に物事ができず困ることを「手こずる」【てこずる】といいます。

簡単に終わらない難しい作業に何時間もかかってしまい、最終的に完成せず終わってしまうのです。

このような意味から、「相手との話し合いで手こずる」といって、順調に商談ができないといった問題が起きて、前に進まない状況を表します。

また、「わんぱくな子供に手こずる」といえば、元気が良すぎて扱いにくいという意味で使うわけです。


「手を焼く」とは?

問題が起きたとき、どのようにして解決すればいいか具体的に分からず困る様子を「手を焼く」【てをやく】といいます。

例えば、工事を早く終わらせなければ先方を怒らせてしまうというのに、現場で働ける作業員を確保できないは、雇うだけの予算がないという現実に困り果てるのです。

また、ゴミを捨てるときは、素材が違うものが色々あればそれに見合う処理場を見つけるのも大変ですし、金銭的にも余計な費用がかかるためなかなか処分出来ずに困り果てます。


「手こずる」と「手を焼く」の違い

ここでは「手こずる」「手を焼く」の違いを、分かりやすく解説します。

手にあまるほど面倒な子供をうまく操れないことを「手こずる」といいます。

人間だけではなく、飼い犬が言うことを聞かず、振り回されてしまい困る様子を指すのです。

もう一方の「手を焼く」は、予算的にも捨てる場所が確保できず、処理するのに時間がかかっている様子を表します。

このようなところから、政治的に問題が起きたときどのように対策すれば国民が納得して受け入れるか考えて、時間がかかる様子を指すのです。

「手こずる」の例文

・『静かに座って授業を受けられない生徒に手こずる』
・『薬を服用しない患者に手こずる看護師は大変な仕事だ』

「手を焼く」の例文

・『注意しても暴走行為する若者たちに手を焼く』
・『人の物を盗んでしまう子供に大人たちは手を焼く』

まとめ

「手」を使った言葉を2つ取り上げましたが、それぞれに意味が違います。

どのような意味で使われているかに注目して、うまく使いこなしてみるのもいい学習方法となるでしょう。

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