この記事では、「忘れ物」と「失せ物」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「忘れ物」とは?
自分が持っていた物を持たずその場に置いて来てしまうことを「忘れ物」【わすれもの】といいます。
今まで居た場所から移動するとき、うっかりして鞄や傘を忘れて来てしまうのです。
それだけ他のことに気を取られていたときや、急いでいる状況では忘れる場合があります。
とくに、仕事のことで頭がいっぱいであるとき、電車の椅子に財布や鞄を置き忘れてしまい、それが「忘れ物」として駅に数多く保管されているわけです。
「失せ物」とは?
失った物を「失せ物」【うせもの】といいます。
紛失した物を指す言葉であり、自らがうっかり気を抜いていたため無くした物を指すのです。
「忘れ物」を少し古風な言い方にした言葉であり、小説ではよく使われています。
使い方としては、「失せ物を占って探す」といい、その人の人生で何か大切なものを忘れてきたとき、順調に前進できないと伝えられる言葉として使うわけです。
「忘れ物」と「失せ物」の違い
ここでは「忘れ物」と「失せ物」の違いを、分かりやすく解説します。
今まで居た場所を去るとき、自分が持っていた物を置き忘れてしまったものを「忘れ物」といいます。
他のことに気が取られていたり、時間がないときに忘れてしまう物には買い物した物や携帯電話、財布といった小物だけでなく、傘や帽子など物を置き忘れた自分の持ち物を指すのです。
もう一方の「失せ物」は自分が探していた物を指し、見つければ良い方向へ人生が進み、心から安らぐといった気持ちを込めて使われています。
「忘れ物」の例文
・『居酒屋では、客が帰るとき忘れ物がないか聞いている』
・『電車にうっかり忘れ物した部下は、駅の相談室に駆け込んだ』
「失せ物」の例文
・『女性の失せ物を見つけるため、親身になって占い師が占う』
・『彼は人生で何を失ったか失せ物を探すため、過去を振り返る』
まとめ
どちらも忘れた物を指す言葉ではありますが、日常的には「忘れ物」を使う機会が多く、「失せ物」は古風な言い方として使われていると覚えておくといいでしょう。