この記事では、労働に関して「割り振り」と「任ずる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「割り振り」とは?
「割り振り」とは物事や労働などをそれぞれに配分することです。
労働に関しては仕事としての作業をわけて、担当の人員にそれぞれ負担させることを指します。
この仕事はこの人に、別のこの仕事は違うこの人にと、誰にどの仕事をさせるか決めることが割り振りです。
すべての仕事を一人にすべて請け負わせることもありますが、どんな割合でも仕事を振り分けるならそれは割り振りになります。
「任ずる」とは?
「任ずる」とは仕事としての役目に就かせることです。
単純に日常的な業務を命令されるというよりは、なんらかの肩書がつくようなことを任せられることを指します。
数人のチームで行う仕事の場合、チームのリーダーに据えることは任ずると言いますが、ただのメンバーとして働く人には任ずるとは言わないことが多いでしょう。
ある程度本人の手柄や能力が認められているから任せられる仕事を指せる場合に使われる表現です。
「割り振り」と「任ずる」の違い
「割り振り」と「任ずる」の違いを、分かりやすく解説します。
仕事をそれぞれの人員に振り分けることが「割り振り」で、仕事としての役目に就かせることが「任ずる」です。
「割り振り」は一般的で日常的な業務にも使われますが、「任ずる」は肩書がついたり重要性が高かったりなどの、誰にでも任せられるようなものではない業務や仕事に使われます。
「割り振り」の例文
・『仕事の割り振りを考える』
・『社員の負担を考えた割り振り』
「任ずる」の例文
・『社運をかけたプロジェクトを任ずる』
・『課長に任ずる』
まとめ
「割り振り」はある程度の人数に仕事を分け与えるという都合上、多くの人員がいる平社員が担当する、一般的な業務を誰にやらせるか決めるのに使われることの多い言葉です。
それに対して「任ずる」は重要性が高くあまり多くの人には与えられない仕事を誰にやらせるか決める場合に使われる事が多いという違いがあります。