「ウェイトレス」と「給仕」は双方とも食事に関する仕事を表す言葉ですが、意味が異なるため使い分けることが必要です。
この記事では、「ウェイトレス」と「給仕」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ウェイトレス」とは?
「ウェイトレス」は英語の“waitress”が由来となったカタカナ語で、「飲食店において、客に飲食物の提供などをおこなう女性の仕事」を意味します。
同じサービスをおこなう男性のことを「ウェイター」と呼びますが、現在はジェンダーフリーの観点から男性女性関係なく「ウェイター」と呼ぶ場合もあります。
「給仕」とは?
「給仕」は「きゅうじ」と読む言葉で、「食事の際に近くに控えて飲食の世話をおこなうこと」もしくは上記をおこなう人のことを意味します。
もともとは「高貴な身分の人に仕えて身のまわりの世話や雑用をおこなうこと」やその人を指す言葉でしたが、近代に入って企業や官庁、学校などで幅広い雑用に従事する人を示すようになりました。
その一方で、飲食の席において客の世話をおこなうことに対しても「給仕」が用いられるようになったようです。
「ウェイトレス」と「給仕」の違い
「ウェイトレス」も「給仕」も「飲食を提供する場所において客に食事の提供などをおこなう」という意味を持つ点は共通していますが、次のような違いがあります。
「ウェイトレス」は上記の仕事に就く「女性」に対して使われるのに対し、「給仕」は「性別を問わず」使われます。
また、「ウェイトレス」は名詞の役割があり、「ウェイトレスの仕事に応募する」や「喫茶店のウェイトレス」などのように使われます。
一方、「給仕」は名詞のほかに動詞として用いられることもあるため、「給仕に注文をお願いする」や「お客に給仕する」のように表現します。
なお「給仕」については、「家族の夕食を給仕する」のように飲食店だけでなく家庭において食事の世話をおこなう際に使われることもあります。
まとめ
「ウェイトレス」も「給仕」も「飲食店等で客に食事の提供などをおこなう」という意味を持ちますが、対象となる人や使い方に違いがあります。
両者の意味を理解して、シーンに合わせて使い分けてみてください。