この記事では、「とはいえ」と「ものの」の違いを分かりやすく説明していきます。
「とはいえ」とは?
「とはいえ」は接続詞としての用法と連語としての用法を持つ言葉です。
接続詞として用いる場合は「前に述べた事柄と相反する内容を導くときに用いられる語」としての意味を表します。
連語として用いる場合は「○○といっても」という意味を表します。
「とはいえ」の使い方
「とはいえ」は接続詞や連語として使われています。
「ものの」とは?
「ものの」には接続助詞としての「ものの」と連体としての「ものの」があります。
接続助詞としての「ものの」は「○○けれども」や「○○とはいえ」という意味を表し、連体としての「ものの」は「数を表す語の前につけることで、それがほんのわずかであることを表す語」としての意味を表します。
「ものの」の使い方
「ものの」は接続助詞としてや連体として用いられています。
「とはいえ」と「ものの」の違い
「とはいえ」は接続詞としては「前に述べた事柄と相反する内容を導くときに用いられる語」という意味を表し、連語としては「○○といっても」という意味を表します。
一方、「ものの」は接続助詞としては「○○けれども」や「○○とはいえ」という意味を表し、連体としては「数を表す語の前につけることで、それがほんのわずかであることを表す語」としての意味を表します。
接続詞の「とはいえ」と接続助詞の「ものの」は主に「○○けれども」という意味を表すことから類義語の関係に当たると言えるでしょう。
「とはいえ」の例文
・『いくら金持ちとはいえ、あんなに浪費をしていたら資産が尽きてしまうだろう』
・『近いとはいえ、歩くのはやっぱり面倒だ』
「ものの」の例文
・『彼は進学したものの、目的を見出せずに中退して夢を追うことにした』
・『このくらいの仕事ならば、ものの数分で片付けることができる』
まとめ
接続詞の「とはいえ」と接続助詞の「ものの」はどちらも「○○けれども」という意味を表すことから、先述した品詞に限り類義語の関係に当たるということでした。