この記事では、「褒め言葉」と「賛辞(さんじ)」の違いを分かりやすく説明していきます。
「褒め言葉」とは?
「褒め言葉」とは、「他人を賞賛するための言葉」もしくは「相手を称(たた)える際に使われる台詞(せりふ)」などという意味合いで使われている表現です。
あるいは「歌舞伎や演劇などで素晴らしい演技をした役者たちに向けて客席から送られる声援」などを指して用いられている言葉でもあり、相手の人徳や功績などを称賛する場合に使用されている文言です。
「賛辞」とは?
「賛辞」とは、「他人をほめたたえるための言葉」または「素晴らしいことを賛美する気持ち」などを示す言葉です。
相手の活躍や貢献などについて、口頭ないし文書などを使ってこちらの感心する気持ちを伝える、などという意味合いで用いられており、「誉めちぎる」あるいは「称揚(しょうよう)する」などという語句と同じようニュアンスで用いられています。
「褒め言葉」と「賛辞」の違い
「褒め言葉」と「賛辞」は、いずれの語句も「相手をほめる」などという意味合いで使われている言葉です。
口頭や文章内でも使われている「誉め言葉」に対して、「賛辞」は文章語としてのみ扱われている文言で、「自分にはもったいない褒め言葉」および「自分にはもったいない賛辞」などという似たような使い方ができる双方の表現になります。
「褒め言葉」の例文
・『褒め言葉は皮肉っぽく聞こえない方が良いでしょう』
・『彼女の素晴らしい貢献度に対する適切な褒め言葉が見つかりません』
「賛辞」の例文
・『新プロジェクトが成功した暁(あかつき)には関わった社員に賛辞を送る必要がありますね』
・『類まれなる御社の技術力には心からの賛辞を捧げます』
まとめ
「褒め言葉」と「賛辞」は、どちらの語句も「相手をほめるための言葉」などという意味合いで使われている言葉です。
使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに注意をしながらうまく使い分けるようにしましょう。