この記事では、「被検者」と「被験者」の違いを分かりやすく説明していきます。
「被検者」とは?
「被検者」とは検査を受けている人です。
健康状態を調べ病気がないかの検査や、どれくらいの身体能力があるかの検査、生活パターンを調べるための検査など、どのような検査の対象になっているかは問いません。
しっかりと体系ができていてその結果も分類や振り分けが可能な物事について、その人について調べてどれに当てはまるかという検査の対象となり調べられている人を指す言葉が被検者です。
「被験者」とは?
「被験者」とは実験を受けている人です。
人にこういうことをしたらどのような結果になるかを確かめるために、実際にその実験を行われる人を指します。
理論的には安全で効果のある試験薬を実際に飲んで大丈夫かを確かめてもらったり、新しい治療方法が本当に効果があるかを試させてもらったりという治験を受けた人が、被験者の代表例と言えるでしょう。
実際にどうなるかを確認するための実験なので、結果についてはある程度予想はされていますが本当に予想通りになるとは限りません。
「被検者」と「被験者」の違い
「被検者」と「被験者」の違いを、分かりやすく解説します。
検査を受けている人が「被検者」で、実験を受けている人が「被験者」です。
「被検者」はその人の状態がどのように分類されるかを調べられており、どこに分類されるかは調べている段階ではわからなくても、最終的にどこかに分類されるという結果は判明しています。
それに対して「被験者」は予想通りの結果になるかを調べられており、結果について予想はされていても実際にどのような結果になるかは調べてる段階では判明していません。
まとめ
検査を受けている人が「被検者」で、「被験者」は実験を受けている人と、何を受けているかの違いが両者の違いと言えます。
検査と実験の違いの話になりますが、その人について調べられているのが「被検者」で、人に対する理論や研究があっていたかを調べられているのが「被験者」とも言い換えられるでしょう。
