この記事では、「注力」と「励む」の違いを分かりやすく説明していきます。
「注力」とは?
「注力」とは、「あることを行う際に力を注ぐ」さまや「力を尽くしてことにあたる」様子などを示す言葉です。
「集中してひとつのことに取り組む」あるいは「自分の能力を他方のために活かす」などというニュアンスで用いられており、「奔走(ほんそう)」または「尽力」などという語句と同じような意味合いで使用されています。
「励む」とは?
「励む」とは、「気持ちを集中させて物事に取り組む」さまや「あることを成し遂げるために精を出す」様子などを示す言葉です。
「自分のすべきことに打ち込む」ないし「全力を尽くしてあることに努める」などという意味合いで用いられており、「心懸ける」あるいは「奮闘する」などという語句と似たようなニュアンスで使われている文言です。
「注力」と「励む」の違い
「注力」と「励む」は、どちらの語句も「ひとつのことに力を注ぐ」などという意味合いで使われている似たような文言です。
「学業に注力する」および「学業に励む」、ないし「目標達成のために注力してください」ないし「目標達成のために励んでください」などというほぼ同じような使い方ができるそれぞれの言葉ですが、「励む」よりも「注力」の方が相手にやや硬めの印象を与える表現であると言えます。
「注力」の例文
・『来週の新店オープンに向けてスタッフ全員でもっと注力していきましょう』
・『ビジネスにおいて今後注力すべきターゲットは20-30代の若年層になります』
「励む」の例文
・『本番の試験が迫ってきたので今までよりもさらに受験勉強に励む』
・『今月の営業予算を達成するまでは集中して業務に励むようにしましょう』
まとめ
「注力」と「励む」は、どちらの語句も「自分の力を注ぐ」などという意味合いで使われている言葉です。
使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに注意をしながら場面や状況などに応じて上手に使い分けるようにしましょう。