「吟味」と「評価」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「吟味」と「評価」の違いとは?違い

「吟味」「評価」では意味がどのように異なるのでしょうか。

この記事では、「吟味」「評価」の違いを分かりやすく説明していきます。

「吟味」とは?

「吟味」とは、「じっくり詳しく調べること」を意味する言葉です。

ある物事についてじっくり詳しく調べて深く中身を確かめることを表します。

ものの出来具合を確かめたり犯罪について調べたりする場合に用いられるほか「よく調べて選ぶ」という選定の意味でも使われる言葉です。

詩や歌を吟じることで作品の良さを味わうことに由来し、詩歌の趣にひたって味わうように物事を深く理解しようとするさまを表す意味で使われるようになった表現です。


「評価」とは?

「評価」とは、「良し悪しを見定めて価値を決めること」を意味する言葉です。

美術品の美しさや食べ物の美味しさ、道具の使いやすさや家の住み心地など物事が持つ価値を判断して決めることを指します。

元々は物事が持つ良さにふさわしい値段をつけること、つまり価格決定の意味で使われていた言葉です。

価格を決めるにはそれが持つ素晴らしさや希少性など価値を見定めなくてはいけません。

物の価値を見定めてこの価格だと決める行為が本来の「評価」であり、そこから転じて「良いものか悪いものか判断して決める」という意味で使われている表現です。


「吟味」と「評価」の違い

「吟味」「評価」の違いを、分かりやすく解説します。

「吟味」「評価」の違いは「重視している部分」です。

どちらも物事についてよく調べて判断することを表す言葉ですが「吟味」は内容を深く調べることに重きを置いた表現なのに対し「評価」は価値を決めることに重きを置いた表現です。

「吟味」の例文

・『材料を吟味する』
・『よく吟味して選ばないと出来が悪いものを掴まされる』

「評価」の例文

・『斬新すぎて評価に悩む作品』
・『審査員からは高い評価を獲得した』

まとめ

「吟味」「評価」はよく似た行為を表す言葉ですがどこに重きを置いているのかに違いがあります。

何のための行為なのかに注目して正しく使い分けてください。

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