「マンツーマン」と「個別指導」は類似する意味を持つ言葉ですが、細かい意味合いが異なるため注意が必要です。
この記事では、「マンツーマン」と「個別指導」の違いを分かりやすく説明していきます。
「マンツーマン」とは?
「マンツーマン」は「一対一であること」「一人に一人がついて対応すること」を意味する言葉です。
なお、「マンツーマン」は英語で“man-to-man”と表記されますが、英語の“man-to-man”の意味は「男性が率直に話し合うこと」を意味します。
日本で普及している「一対一」の意味を持つ英語は“face-to-face”や“one-on-one”とされています。
「個別指導」とは?
「個別指導」は教育分野で多く使われている言葉で、「児童一人ひとりの個性や能力などを重視した指導形態」を意味します。
また、一人の指導者が一人の生徒を指導する形態のことを指す場合もあります。
「マンツーマン」と「個別指導」の違い
「マンツーマン」と「個別指導」の違いを分かりやすく解説します。
「マンツーマン」は「一人に一人がついて対応すること」「一対一であること」を示す言葉で、スポーツ分野では防御する選手がそれぞれ対戦相手の選手をマークする守備のことを「マンツーマンディフェンス」と呼んでいます。
一方、「個別指導」は「児童一人ひとりの個性や能力などを重視した指導スタイル」を意味し、学習塾や特別支援教育などの分野でよく使われています。
学習塾における「個別指導」は複数の意味があり、一人の指導者が一人の生徒を指導する形態を指す場合もあれば、一人の指導者が二〜四人の生徒を指導する形態のことを指す場合もあります。
学習塾によっては、前者を「マンツーマン指導」や「個人指導」などと呼び、後者の「個別指導」とは区別しているケースもあります。
まとめ
「マンツーマン」は「一対一であること」を示し、「個別指導」は「児童一人ひとりの個性や能力などを重視した指導形態」を示します。
「個別指導」の場合、必ずしも一対一の指導を表すものではない点を留意しておきましょう。
ぜひ語彙力を高める参考にしてください。