この記事では、「ますます」と「増々」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ますます」とは?
ますますとは、以前より程度がはなはだしくなる様子のことをいいます。
ますますには、「なおいっそう」という意味があります。
「ますます元気だ」といえば、以前も元気だったけれどそれよりも元気になったという意味になります。
今後の状態を表していて、ますますの後に続く言葉を強調しています。
日常会話では平仮名で「ますます」と書きますが、ビジネス文書などでは「益々」という漢字が使われます。
「増々」とは?
増々も「以前より程度がはなはだしくなる様子」を意味する言葉で、「ますます」と読みます。
「加える、大きくなる」といった意味を持つ「増す」という言葉を重ねています。
増々は益々の慣用句的な表現なので、間違っているわけではありませんがあまり使われていません。
ビジネス文書などでは、増々ではなく益々を使います。
「ますます」と「増々」の違い
増々は「ますます」と読むので、意味に違いはありません。
どちらも以前よりも程度がはなはだしくなる様子のことを表しています。
ますますを漢字で表記したのが増々ですが、ビジネス文書などでは益々が使われるので増々を使うことは少ないです。
会話の内容を記す場合には、平仮名のますますを使います。
「ますます」の例文
・『冬になり、ますます寒さが厳しくなりました』
・『天候不順の影響があり、野菜の値段がますます高くなっています』
・『受験が近づき、ますます勉強に励んでいます』
「増々」の例文
・『この会社は、増々発展していくだろう』
・『読書に目覚めた彼は、増々のめり込んでいった』
まとめ
ますますを漢字にしたのが増々なので、同じ意味を持っています。
日常の会話などを記す場合には平仮名のますますを使うことが多いです。
増々は益々の慣用句的な表現なので、あまり使われることはありません。