この記事では、「メカニズム」と「メカニクス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「メカニズム」とは?
「メカニズム」とは物事の仕組みや機構を指す言葉です。
メカという言葉通り機械や装置に関する仕組みや作りを指す言葉ではありましたが、現在では機械的なものだけでなくあらゆるものの仕組みを指す言葉として使われます。
人の体がどう動いているかや、政府がどのように行政を国に行き渡らせているかのような、物質的な物事にも概念的な物事にも使われる言葉です。
「メカニクス」とは?
「メカニクス」とは物体や機械の運動に関する学問である力学を指します。
そういった運動はどのような力が働いているか、どのような相互作用が生まれるかを研究する学問です。
また機械がどのように動くかという構造や機構、仕組みに関してもメカニクスという言葉が使われます。
仕組みに関する言葉としては機械以外の仕組みに関しては使われません。
「メカニズム」と「メカニクス」の違い
「メカニズム」と「メカニクス」の違いを、分かりやすく解説します。
物事の仕組みや機構を指すのが「メカニズム」で、機械の仕組みや機構を指すのが「メカニクス」です。
「メカニズム」は機械を中心に機械以外の有形無形のものの仕組みを指しますが、「メカニクス」は機械以外の仕組みは指しません。
また「メカニズム」は仕組みを指す意味しかありませんが、「メカニクス」は機械の仕組み以外にも力学という学問の名前という意味もあります。
「メカニズム」の例文
・『利益が発生するメカニズムを説明する』
・『食べたものを消化するメカニズム』
「メカニクス」の例文
・『メカニクスを活用したスポーツウェア』
・『メカニクス的な視点で解明する』
まとめ
なにかの仕組みを指す言葉としては「メカニズム」が一般的であり、「メカニクス」も機械の仕組みという意味はありますが、力学や機械学という学問という意味のほうが強く、その一環として扱う機械的な仕組みという意味合いになります。
そのためなにかの仕組みを指すならメカニズムと表現しておくべきでしょう。
