この記事では、「いえいえ」と「大変恐縮でございます」の違いを分かりやすく説明していきます。
「いえいえ」とは?
「いえいえ」とは、謙遜(けんそん)する気持ちを表現する際に使われている言葉です。
「とんでもありません」あるいは「滅相(めっそう)もありません」などという意味合いで使われている言葉で、より丁寧に表現する場合は「ありません」を「ございません」に置き換える必要があります。
また、あまり多用し過ぎると相手に失礼な印象を与えてしまう文言でもあります。
「大変恐縮でございます」とは?
「大変恐縮でございます」とは、相手に迷惑をかけたりありがたい申し出などを受けた際に用いられている言い回しです。
「恐れ入ります」または「申し訳ございませんが」などというニュアンスで用いられており、言いづらいことを相手に切り出す場合には「大変恐縮ではございますが」などという表現が使用されています。
「いえいえ」と「大変恐縮でございます」の違い
「いえいえ」と「大変恐縮でございます」は、いずれも「とんでもございません」などという似たようなニュアンスで使われている文言です。
しかしながら「いえいえ」は少々カジュアルに相手の発言を否定するニュアンスで使われている表現であるのに対し、「大変恐縮でございます」はビジネスシーンにおいて相手に謙遜する意思を表す場合に重宝されている定型的な言い回しとして用いられているという大きな違いがある双方の文言と言えます。
「いえいえ」の例文
・『「あなたのおかげで大変助かりました」「いえいえ、当たり前のことをしただけです」』
・『「素晴らしいお庭ですね」「いえいえ、それほどのものではございません」』
「大変恐縮でございます」の例文
・『「新しいプロジェクトのリーダーに任命します」「ありがとうございます。大変恐縮でございます」』
・『大変恐縮でございますが、来週商談のお時間をいただくことは可能でしょうか』
まとめ
「いえいえ」と「大変恐縮でございます」は、どちらの語句もクッション言葉として使われている言葉です。
使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに注意をしながら上手に使い分けるようにしましょう。