この記事では、「金言」と「警句」の違いを分かりやすく説明していきます。
「金言」とは?
金言とは、模範とすべき内容があるすぐれた言葉のことをいいます。
金言と書いて「きんげん」と読み、人生の真理を表した手本となるような言葉を表しています。
金句や格言ということもあります。
また、「こんげん」と読むこともあり、その場合には仏の口から出た尊い言葉のことをいいます。
金言の「金」は黄金のことで、黄金のように価値のあるものを表しています。
「警句」とは?
警句とは、物事の真理を鋭くついており短く巧みに表現した言葉のことをいいます。
警句と書いて「けいく」と読みます。
警句の「警」には「すぐれた」という意味があり、「句」は「言葉」を表しています。
「警句を吐く」とか「警句を弄する」といった使い方をします。
また、アフォリズム(aphorism)ということもあります。
よく知られている警句には、「急がば回れ」や「芸術は長く、人生は短し」等があります。
「金言」と「警句」の違い
金言は人生や社会の模範となるような言葉で、古くから伝わるものが多いです。
警句は人生や社会について真理をついていて、戒めなどを短く巧に言い表した言葉をいいます。
金言も警句もほとんど同じ意味で使われることが多いですが、警句の方が戒めを表すことが多いです。
金言には戒め以外の言葉も含まれます。
「金言」の例文
・『この金言を忘れないようにしたいと思っています』
・『祖父が教えてくれた金言をいつも大事にしています』
「警句」の例文
・『「天災は忘れた頃にやってくる」とは防災学者の寺田寅彦が残した警句です』
・『物語の中に印象的な警句が出てきます』
まとめ
金言はも警句も人生や社会の真理をつく言葉です。
金言は模範となるような内容が含まれる言葉で、戒めが含まれるのが警句になります。
どちらも同じような意味で使われているので、大きな違いはありません。