同じような意味で使われる言葉として「通常運転」と「平常運転」があります。
この2つはどんな基準で使い分ければいいのでしょうか。
この記事では、「通常運転」と「平常運転」の違いを分かりやすく説明していきます。
「通常運転」とは?
「通常運転」とは、「特別なところがない運転」という意味で使われる言葉です。
特別な事情やいつもと変わったところがなく標準的な様子で運転していることを意味します。
一般的には臨時便や特別列車など特殊性がない運転を表す意味で用いられる表現です。
今日だけスピードを出したり普段は通過する駅に停車したりなど特別に変わったところがない、元の予定や計画通りの運転を表します。
「平常運転」とは?
「平常運転」とは、「トラブルが起きていない普段通りの運転」を意味する言葉です。
トラブルによる変化がなく普段と同じように運転している様子を表します。
平時から運転しているものに対して用いられる表現であり、一般的にはダイヤグラムに従って運転する列車やバスなどに突発的なトラブルが起きておらず予定通りに運転しているさまを表す言葉です。
「通常運転」と「平常運転」の違い
「通常運転」と「平常運転」の違いを、分かりやすく解説します。
「通常運転」と「平常運転」の違いは「比較対象」です。
どちらも普段と変わらないいつも通りの運転を表す言葉ですが、何と比較した表現なのかに違いがあります。
「通常運転」は増発便や臨時列車など普段は見られない特別な運転と比較した時の言い方で、特別性のなさに重点が置かれています。
「平常運転」は事故やトラブルなど突発的な事態によって引き起こされる異常な運転との比較で用いられる言い方です。
遅延や運転停止など本来あってはならない異常事態が起きていないことに重きを置いています。
「通常運転」の例文
・『列車は通常運転している』
・『通常運転なので速度はいつも通りだ』
「平常運転」の例文
・『トラブルが解決されやっと平常運転に戻った』
・『平常運転になるまではずいぶん時間がかかりそうだ』
まとめ
「通常運転」と「平常運転」は何と比較しているかによって使い分けられますが意味は大差ありません。
状況によってどちらの表現がふさわしいのか考えて使い分けてください。
