「諦める」と「許す」は色々な場面で使われる言葉であり、それぞれ意味が違います。
この記事では、「諦める」と「許す」の違いを分かりやすく説明していきます。
「諦める」とは?
「諦める」とは物事や行動にこれ以上希望が持てないと思ってそれを止めることを表す言葉です。
「諦める」は実際の行動を止める以外にも思考や計画などを止めることを表す時にも使うことが可能です。
この言葉に使われている「諦」は断念するという意味以外にも物事が明らかなことや真理を表す時にも使います。
「諦める」の対義語には「粘る」や「やりきる」などがあります。
「許す」とは?
「許す」とは不都合なことがないと認めることや、失敗や罪などを責めないこと、自由にすることなどを表す言葉です。
「許す」はこれ以外にも負担や義務などを負わずに済ませることや警戒を緩める時などにも使うことが可能です。
この言葉に使われている「許」は「許可」や「許諾」、「免許」という意味から、いくつかのという意味の「幾許(いくばく)」というにも使われています。
「諦める」と「許す」の違い
「諦める」は希望が持てずに行動を止めることや考えることを止めることを表す言葉です。
「許す」は不都合がないと認めることや失敗を咎めないことなどを表す言葉です。
「諦める」は基本的に1人でも可能な行動ですが、「許す」は他人や物事などの対象が必要となります。
「諦める」の例文
・『夢を諦めるのはとても辛いことですが、彼は次の段階を見据えています』
・『諦めることなく彼女にアタックしたところ、やっと彼の告白は成功しました』
「許す」の例文
・『そのことだけは許すことができないので、裁判を起こすことに決めました』
・『お腹が許す限り食べまくっていたら、翌日の朝胃もたれが凄くで大変でした』
まとめ
「諦める」は希望が持てず行動や考えを止めることを表す言葉であり、「許す」は行動や内容を責めないことや、自由にすることなどを表す言葉です。