この記事では、「逃す」と「逃がす」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「逃す」とは?
食料にしようと思って罠をかけておいたとき、あと少しのところで捕まえられなかったことを「逃す」【にがす】といいます。
また、「逃す」と書いて【のがす】と読むときは、捕まえた者を自らが塀の外に出す行為を指すのです。
例えば、反発する行動を見せる捕虜が子供であったり、誠実に行動するときは牢屋から外へ出してあげます。
「逃がす」とは?
捕まえた生き物を外へ出すという行為を「逃がす」【にがす】といいます。
「獲物を逃がす」というように、自らが意図的に罠を仕掛けて食料にしようと思う動物を捕まえるために捕獲する罠を仕掛けましたが、食料にならないと思ったとき手放してしまうのです。
この手放すのは人間や動物、虫と命あるものが対象となり、その生き物の気持ちを考えて逃してやろうと決断します。
「逃す」と「逃がす」の違い
ここでは「逃す」と「逃がす」の違いを、分かりやすく解説します。
自分の愚かな失敗により、手元から獲物を手放すことを「逃す」といいます。
この言葉の読み方には2通りあり、「のがす」ときはあと少しのところで捕まえ損なうという意味になり、「にがす」は相手に同情して、牢の外に出してあげる行為を指すのです。
かたや「逃がす」は「にがす」と読み、自分が捕まえた虫を籠の外に出したり、捕虜を牢屋から逃がすとき善意の気持ちを持って出すという場面で使われています。
「逃す」の例文
・『大物が罠にかかっていたのに捕獲し損なって逃す』
・『王様が兎を逃すように指示するので、罠を外した』
「逃がす」の例文
・『鹿を見つけたので矢を放ったが、逃げられて逃がす』
・『蝶を捕まえたが、3日もすると見飽きたので森へ逃がす』
まとめ
同じ「逃」を使った言葉ですが、2通りの読み方ができる方はまた違った使い方ができます。
どのように使うか学び、自分なりに使ってみるといいでしょう。