この記事では、「踏まえる」と「基づく」の違いを分かりやすく説明していきます。
「踏まえる」とは?
「踏まえる」とは、「あることを判断する際によりどころにする」さまや「あることを前提として考える」様子などを示す言葉です。
「事実や真実などを理解した上で」あるいは「あることを基本として」などというニュアンスで用いられており、「念頭におく」ないし「意識しつつ」などという語句とほぼ同様のニュアンスで用いられています。
「基づく」とは?
「基づく」とは、「あることに起因している」さまや「それぞれがつながっている」様子などを示す言葉です。
「特定のことが基になってあることが起こる」もしくは「根拠や証拠などがしっかりしている」などいう意味合いで使われており、「則る」または「準ずる」などという語句と似たようなニュアンスで使われています。
「踏まえる」と「基づく」の違い
「踏まえる」と「基づく」は、どちらの語句も「あることを基本として」あるいは「鑑みて」などという意味合いで使われているとても似たような文言ですが厳密には少々違いがある文言として扱われています。
「踏まえる」は「あることを土台とする」という比較的やや軽めのニュアンスで使われている言葉であるのに対し、「基づく」は「そこにしっかりした根拠や原因などがある」などというやや硬めのニュアンスで使われることが多い文言という違いがあります。
「踏まえる」の例文
・『まずは基本を踏まえるやり方で試してみましょう』
・『会議の結果を踏まえる前に少しおさらいをします』
「基づく」の例文
・『過去の実績や経験などに基づく確かな能力』
・『夫婦間の関係性は愛情に基づくのが基本です』
まとめ
「踏まえる」と「基づく」は、いずれの言葉もあることを前提にして行うなどという似たような意味合いで使われている言葉です。
使用する際には微妙なニュアンスの違いに注意をしながら上手に使い分けるようにしましょう。
