この記事では、「導く」と「率いる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「導く」とは?
「導く」とは目的の場所に案内することや、正しい方向あるいは結果に向かうよう手引きすることです。
場所を目指す場合でも結果を目指す場合でも、目的や目標の達成という結果にたどり着けるよう案内することが導くことだと言えます。
導かれている人達は導く人の指示に従って行動しますが、それは導かれる人が目的を達成するためです。
そのため導く人が必ずしも導かれる人達より上の立場とは限りません。
「率いる」とは?
「率いる」とは従えて引き連れることです。
率いる人が主体となり率いられる人は率いる人についていく形になり、行動の上で主従の関係になります。
そのため率いる人は立場が明確に上ということがほとんどで、上に立つものとして指揮する、集団や組織の長として指図するという意味もある言葉です。
率いられている人達は従って行動しているだけなので、率いる人と目的や目標が一致していないどころか、特に目的や目標を持っていないこともあります。
「導く」と「率いる」の違い
「導く」と「率いる」の違いを、分かりやすく解説します。
連れられる側の目的や目標に向かって案内するのが「導く」で、連れられる側を従え引き連れることが「率いる」です。
「導く」の場合目的のために連れられる人が従いついていく形ですが、「率いる」場合その人の下で一つの集団となるために連れられる人が従いついていく形になります。
「導く」の例文
・『会場まで後続車を導く』
・『生徒を導くのが教師の役目』
「率いる」の例文
・『プロジェクトリーダーとしてメンバーを率いる』
・『元プロ野球選手が率いる草野球チーム』
まとめ
「導く」はなんらかの目的のためについてくる人を案内することで、「率いる」はリーダーなど上の立場の人に従う人を連れることというのが両者の違いです。
「導く」の場合上下関係がないこともあり、同じ目的に向かっているから一緒にいるだけであって、目的が違うなら従う理由もありません。
しかし「率いる」場合その人についているので、目的が自分と違っていてもその人に従って動きます。