この記事では、「調べる」と「考証する」の違いを分かりやすく説明していきます。
「調べる」とは?
「調べる」とは不明なことや不確かなことを確かめることです。
わからないことに対してそれを確かめようとすることを指して使うこともあれば、確かめるための手段や確認できる心当たりを探って確かめようとすることを指すこともあります。
どういった手段や方法を取るかを問わず、はっきりとわからないことを明らかなものにするため確かめることが調べるということです。
「考証する」とは?
「考証する」とはある程度一般的に知られている事柄について、証拠となるものを調査することでより深く知り明らかにすることです。
近年起きたものについて使う言葉ではなく、古い時代を調べて当時の時代背景などの知識を深めることを指して使われます。
また単純に自分だけが知るだけでなく、そうであると確かな事柄として証明することも含める言葉です。
「調べる」と「考証する」の違い
「調べる」と「考証する」の違いを、分かりやすく解説します。
知らないことや不確かなことを確かめるのが「調べる」で、ある程度一般に知られている昔の事柄について調査して明らかにすることが「考証する」です。
「調べる」は誰が知っているのか誰が知らないのかを問いませんし、知った結果を周囲に知らせるとも限りません。
「考証する」の場合は古い時代というある程度知られている事柄に付いての知識を深め、その上で公的かどうかは別として証明も行います。
「調べる」の例文
・『先日起きた事件について調べる』
・『古墳時代について図書館で調べる』
「考証する」の例文
・『発見された文献を元により深く考証する』
・『大河ドラマの時代設定が正しいか考証する』
まとめ
「調べる」は不確かであったりわからないことを確かめることに関して広く使える言葉ですが、「考証する」は世間一般にもある程度知られている昔のことという、何について使える言葉かの範囲が大きく違います。
一般常識よりも深く調査し、証明できるレベルまで確かなものとして「調べる」ことが「考証する」と言えるでしょう。