この記事では、“insinuate”と“imply”の違いを分かりやすく説明していきます。
「insinuate」とは?
“insinuate”には2つの意味があります。
一つは、遠回しに言う、ほのめかすです。
遠回しに言うとは、直接的な表現方法は用いずに、それとなくいうことです。
まずい料理のことで考えてみます。
家族や友人などが作ってくれた料理がまずかったとき、直接的に「まずい」とは言いにくいことでしょう。
はっきり言ってしまうと相手を傷つける可能性があります。
しかし、まずいことを伝えないと、またまずいものを食べさせられてしまうかもしれません。
そこで、直接的でない方法でまずいことを伝えます。
たとえば「ちょっと変わった味だね」「コクが足りないね」などです。
こういった表現は、はっきりとは言っていませんが、それとなく伝わるようにしています。
このような言い方が、遠回しに言うです。
もう一つの意味は、思想や感情などをそれとなくしみこませる、場所や関係にうまく入り込むです。
ある人が「あなたの夫、浮気をしているんだって」と伝えてきました。
このことを聞くまでは、奥さんは夫に対して不信感をまったく持っていませんでした。
しかし、「浮気をしている」といわれて、そのような目で夫を見てしまい、「夫は浮気をしているに違いない」と徐々に思うようになっていきました。
このようなことが、思想や感情などをそれとなくしみこませる、が意味するものです。
「insinuate」の使い方
“insinuate”は動詞です。
それとなく言う、それとなくしみこませる、という意味で使用をします。
「imply」とは?
“imply”の主な意味は2つあります。
一つは、暗示する、ほのめかすです。
ほのめかすとは、態度や言葉などでそれとなく示すことをいいます。
たとえば、あるスポーツ選手が海外への移籍を考えていたとします。
はっきりと「海外に行くことを考えています」とはいっていません。
しかし、「海外を視野に入れています」など、なんとなく海外に行くだろうなとわかるような発言をしていました。
このような、はっきり示していないけれど、それとなく遠回しに言うことを、暗示する、ほのめかすといいます。
もう一つの意味は、考え・行動などが~を必ず伴う、含むです。
人間には人権が与えられていますが、それには義務も含まれています。
こういった事柄を指す言葉です。
「imply」の使い方
“imply”は動詞です。
それとなく示す、~を伴うという意味で使用をします。
「insinuate」と「imply」の違い
ほのめかすという意味が同じですが、自動詞なのか、他動詞なのかという点に違いがあります。
“insinuate”は自動詞でも他動詞でもほのめかすという意味になります。
“imply”は他動詞として用います。
まとめ
2つの言葉は、ほのめかすという意味が同じですが、自動詞なのか他動詞なのかという点が違います。