この記事では、「当事者意識」と「責任感」の違いを分かりやすく説明していきます。
「当事者意識」とは?
「当事者」とは、ある物事に直接的に関わる人を指す言葉です。
例えば、ある商品について「注文した人」と「注文を受けた人」がそれぞれ「当事者」にあたります。
この場合、その時の注文のやり取りの具体的な内容は、「当事者」である本人同士しか知り得ないため、いい加減な対応にならぬよう注意すべきです。
これらを実行するために必要な意識や気持ちの持ち方を「当事者意識」と呼んでいるわけです。
「責任感」とは?
「責任」とは、ある物事について対処する任務や義務を指す言葉です。
目の前の物事について、最後まで管理し対処しなければならない任務であると感じ、最後まで見届ける義務があると意識することを「責任感」といいます。
例えば、親が我が子を独り立ちできるまで無事に成長させるべきは「責任」であり、「まっとうに育て上げなければ」という思いは「責任感」といえます。
「当事者意識」と「責任感」の違い
「当事者」とは、ある物事に直接関わる人のことで、その「者」とは「本人」といえます。
事に当たる本人としての意識、これを「当事者意識」といいます。
対して、「責任感」とは、 ある物事に対して自分が管理や対処すべきであると感じている、その役目を担っていると認識していることを指しています。
ですから、「当事者意識」と「責任感」の違いとしては、「責任が生じるかもしれない本人としての自覚」と、「責務を全うしなければならないと感じること」という意味合いの違いが挙げられます。
「当事者意識」の例文
・『自動車を運転する際は、加害者になるかもしれないという当事者意識を持つべきだ』
・『いじめを無くすには、当事者意識や集団心理の研究が必要ではないだろうか』
「責任感」の例文
・『うちの父親は責任感の強い人だ』
・『今度の新人社員には、責任感が感じられない』
まとめ
「当事者意識」と「責任感」には、意味合いの違いがあると分かります。
責任を負う立場としての意識、責務を全うしなければならないと思う気持ちといったニュアンスがあります。