この記事では、「益虫」と「害虫」の違いを分かりやすく説明していきます。
「益虫(えきちゅう)」とは?
「益虫」とは、「人間の生活において、直接的、もしくは間接的に利益をもたらす昆虫」のことです。
利用方法や目的によって「有用昆虫」と「有益昆虫」に区分されます。
「有用昆虫」とは、「人間の生活において、役立つ昆虫やその生産物を利用できる昆虫」、また「食用や愛玩用の昆虫」のことです。
「有用昆虫」の例としては以下があります。
・「マメハンミョウ」・・・乾燥させたものが「カンタリス」と呼ばれる薬剤に利用されている。
・「クロスズメバチ」や「イナゴ」・・・幼虫が食用として利用されている。
・「チョウ」や「タマムシ」・・・装飾用の工芸品に利用されている。
・「カブトムシ」や「クワガタムシ」・・・商品価値のある愛玩用昆虫。
・「スズムシ」や「キリギリス」・・・鳴き声を楽しむための愛玩用昆虫。
「有益昆虫」とは、「人間の生活に間接的に利益をもたらす昆虫」のことです。
「有益昆虫」の例としては以下があります。
・「ミツバチ」や「ハナバチ」など・・・花粉の媒介役。
・「テントウムシ」・・・害虫を捕食してくれる昆虫。
・「ハムシ」・・・雑草を駆除してくれる昆虫。
「害虫(がいちゅう)」とは?
「害虫」とは、「人間の生活において、直接的、もしくは間接的に害をもたらす昆虫」のことです。
「害虫」の例としては以下があります。
・「バッタ」や「イナゴ」など・・・大量発生した場合、農業作物に甚大な被害をもたらす。
・「カメムシ」や「アブラムシ」など・・・植物の汁を吸い、大量発生すると甚大な被害をもたらす。
・「蚊」や「ハエ」、「ダニ」など・・・人に噛みついて吸血することに加え、噛まれると痒みが生じることや、様々な病原菌を媒介する。
・「ゴキブリ」・・・食品に害を与える他、不快な印象を与える「不快害虫」としても扱われる。
「益虫」と「害虫」の違い
「益虫」は食用であったり、愛玩用、害虫の駆除など人間の生活において、直接的、もしくは間接的に利益をもたらす昆虫のことです。
対して、「害虫」は人間に対して、農作物に被害をもたらしたり、病原菌の媒介役となる、さらには心理的に不快な印象を与えるものなど、直接的、間接的に害をもたらす昆虫のことです。
まとめ
・「益虫」とは、「人間の生活において、直接的、もしくは間接的に利益をもたらす昆虫」のことです。
・「害虫」とは、「人間の生活において、直接的、もしくは間接的に害をもたらす昆虫」のことです。